MTタイプ

M式ツリコシリーズ   免震部材構造ガラス防煙たれ壁(ボウタレ)

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組立納まり図
MTタイプ組立納まり図-01
免震防煙壁「MTタイプ」について
<地震の被害記録と教訓より(特にS構造が被害大)>
壁面、段差天井部のガラス破損が多く、落下もみられた。
その対策として
①綿免震用部材の使用と、目地幅を広めにとる。
②ガラス下部、通しフレームを加える。
③段差ガラスのえぐりを少なくする。
④天井下地の周辺の隙間が、壁面より5mm程度に、弾性材を詰めると効果的。
⑤大規模天井(柱壁間9m以上)は天井下地の吊上げボルトの結束、ブレース等、別途補強が必要。
 MTタイプ免震防煙壁について

 

免震試験結果
  • 実大試験は従来型と改良型の比較による評価を行い、それぞれ平面的に2種類(直線タイプL型タイプ)の試験体に面内層間変位(最大1/60)を与える静的及び動的加力試験を実施。
  • 応力解析の評価はRC造8F立ての建物の最上階に防煙垂壁が設置されることを想定し、コンピュータシュミレーション(入力波形データはエルセントロ及び神戸震災を採用)で実録
従来型 改良型(MTタイプ)
 直線タイプ L型タイプ  直線タイプ L型タイプ
静的加力 面内
最大応力
73kg/c㎡
最大応力
25kg/c㎡
最大応力
10kg/c㎡
最大応力
5kg/c㎡
評価
○(短辺)
面外
変位54mmガラス破損
(端部固定)
変位200mmガラス
破損なし
評価
×
動的加力 面内 シール切れ
ガラス宙吊り
シール切れ
異常なし
異常なし
評価
×
 ○
面外
最大応力
113kg/c㎡
最大応力
53kg/c㎡
評価  △
※綿入ガラス・シリコンシーリングを使用 ※評価:○良好(安全な範囲)、△問題点あり、×不可
※静的加力:材料試験等においてゆっくり荷重を加えてゆくもの
※動的加力:一定の時間で所定の変形角を加えたもの
※綿入りガラスの短期許容応力100kg/c㎡
考 察 
従来のガラス防煙垂壁は各部材の強度を重視し基本的に耐震性能を考慮していなかった。その欠点は、大地震時、特に端部(壁面、柱面)のガラス破損が顕著にみられた。この対策として端部にゴムを装着したものが一部ではあったものの[壁面+ゴム&吊り金具+ガラス]でありガラス自重を支える吊り金具は、天井レールより一点吊りのため宙づり状態であり、揺れに対して不安定要素が拭いきれない。また納まり方に吊り金具を介してガラスとゴムがなじみ難く、原状に復元する状態にも問題点が生じやすい要因が含まれている。それらの状況を解消すべく「MTタイプ」は[壁面+成型ゴム付壁面方立<一体もの>+ガラス]であり壁面方立は上下ネジ締結式で復元力に優れており揺れに対しても安定が良く納まり方法も合理的である。併合部材が免震性能となりその効果を奏するものである。
まとめ  
実大試験及びシュミレーション解析の結果では、改良型工法の免震性は成型ゴムの効果が完全に発揮されており、想定される条件では十分安全なものと評価できる。
また、従来型工法においては同様試験の結果、一部にガラス破損があったものの致命的な脱落がなかったことから、変位がそれほど大きくない場合では、シーリング目地巾の考慮等である程度の耐震性能を期待できると言える。